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孫から祖父母へ弔電を送った方が良い?例文付きで分かりやすく解説

公開日2025/06/27|最終更新日2025/06/27

大切なおじいちゃん、おばあちゃんがお亡くなりになった際は、孫の立場としてお通夜やご葬儀へ参列します。しかしながら、さまざまな事情で参列できない場合もあります。そのような時に弔電を送るべきか、またどのように送れば良いのか、悩む方もいるかもしれません。

そこで当記事では、祖父母が亡くなった際に孫から弔電を送る意味やタイミング、弔電の内容を例文付きで解説していきます。

孫から祖父母へ弔電を送った方が良い?

孫にとって祖父母は、親の親であり、大切な存在です。お亡くなりになった際は、すぐに駆けつけたいお気持ちになるでしょう。しかしながら、海外にお住まいでご葬儀に間に合わない、ご病気でベッドから起き上がれないなどさまざまな事情により、参列できない方もいるでしょう。

そのような場合に送るのが弔電(ちょうでん)です。弔電とは、お通夜やご葬儀、告別式にやむを得ない事情で参列できない方が、喪主に向けてお送りするお悔やみ電報のことです。

なお、ご葬儀への参列に間に合わなくとも、後日弔問という形でお線香をあげに行くこともできます。無理のない範囲でですが、できる限り時間を作った上でご遺族へ了解を取り、後日弔問することをお勧めします。ただし弔問へ伺うとしても、ご葬儀に間に合うよう弔電を送り弔意を示すことは大切です。

祖父母の葬儀に弔電を送る宛先

弔電は、お通夜やご葬儀、告別式などが行われる会場へ送ります。なぜならば、弔電はご葬儀の会場で読み上げられることがほとんどだからです。したがって、訃報を受けた際には、葬儀会場の住所や会場名、電話番号をしっかりと確認しましょう。

なお、宛名には喪主のフルネームを記載します。故人様のお名前を記入しないように注意しましょう。

祖父母の葬儀に弔電を送るタイミング

弔電を送るタイミングは、訃報を受けたすぐ後が適切です。なるべくお通夜に届くように、遅くともご葬儀には間に合うよう手配しましょう。なお、弔電と香典を両方送ることを視野に入れた場合は、弔電が先に届くようにします。

なお、香典は喪主のご自宅か葬儀場に送ります。ただし、香典を預からない葬儀社もあるため、事前に葬儀社へ連絡を入れるなどの確認をしておくと安心です。

そもそも弔電とは

そもそも弔電とは、ご葬儀に伺うことができなくとも喪主やご遺族の方へ故人様の死を悼む気持ちを電報という形で届けるものです。

ご葬儀においては、喪主は故人様に最も近い存在の方が務め、ご遺族やご親族、故人様と近しい方が多く参列され、深い悲しみの中にいます。

このような場面で、故人様の死を悼む弔意を電報という形で相手の方々へ伝えることが、ご遺族や参列者の心の支えにもなります。

祖父母のご葬儀での弔電のマナー

ここからは、祖父母のご葬儀に孫から送る弔電のマナーを解説していきます。「親しき仲にも礼儀あり」という慣用句にもあるように、身内であってもマナーを守り、故人様や喪主に対して敬意を忘れないよう作成するように心がけましょう。

敬称を用いる

孫から喪主へ弔電を送る際には、敬意を表すため故人様の呼び方に「敬称(けいしょう)」を用います。「喪主と故人様の間柄」を改めて確認し、故人様の呼び方に留意しましょう。

ただし、喪主がご自身の両親など身近な存在である場合は、親しみを込めて「おじいちゃん、おばあちゃん」と記載しても良いとされています。なお、敬称を使用する場合は以下の表をご参照下さい。

喪主と故人様の間柄 弔電に記載する故人様の呼び方
喪主の父 御尊父(ごそんぷ)様 お父様 父上様
喪主の母 御母堂(ごぼどう)様 お母様 母上様
喪主の祖父 御祖父(ごそふ)様 ご祖父様
喪主の祖母 御祖母(ごそぼ)様 ご祖母様
喪主の夫 ご主人(ごしゅじん)様 ご主君(ごしゅくん)様
喪主の妻 奥様 奥方(おくがた)様

忌み言葉を使用しない

また、弔電の内容に「忌み言葉」を用いることのないよう気をつけます。代表的な忌み言葉としては以下の言葉があげられます。

【直接的な生死を意味する言葉】

生きていた頃、生存、死んだ、死亡、死去、急死、亡くなった

【不吉な言葉】

終わり、切れる、落ちる、崩れる、絶える、浮かばれない、苦しい、迷う

【不吉な数字】※地域や宗教によって異なる場合があります。

4(死を連想)、9(苦しみを連想)、偶数(割り切れる数字は縁切りを連想)

【重ね言葉】※不幸の重なりを連想させるため使用を避けます。

重ね重ね、引き続き、いろいろ、ますます、重々(じゅうじゅう)、また、なお、再び、次々

【宗教にそぐわない言葉】

成仏、ご冥福、ご供養

神式、キリスト教など仏教ではない宗教を信仰されているご葬儀での仏教用語は相応しくないとされています。
また、浄土真宗では即身成仏(死の直後は極楽浄土で即仏になる)との教えがあるため、ご冥福は使用できません。

なお、忌み言葉の中には、適切な言い換え表現が可能なものもあります。より詳しい忌み言葉や、ご葬儀や弔電で使える言い換え言葉は、以下のサイトをご参照下さい。

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自分の言葉で書く

弔電は、多くの方の目に留まるため、故人様への敬意を忘れずにしたためます。しかしながら、できる限り文面には心を込め、ご自身の言葉で伝えることが大切です。生前の思い出を添えてお悔やみの言葉を綴っていくと良いでしょう。

祖父母のご葬儀での弔電の文例

ここからは祖父母に対する弔電の文例を紹介していきます。以下の例を参考にしながら、ご自身の言葉に置き換えて作成してみましょう。

祖父母のご葬儀での弔電の文例➀

【喪主が親以外の親戚で故人様に敬称を使用する場合①】

父上様のご逝去の報に接し、誠に残念な思いです。

ご生前のお姿をお偲びし、悲しみにたえません。

穏やかで心優しい父上様の笑顔ばかりが目に浮かびます。

父上様が安らかにご永眠されますよう、心からお祈り申し上げます。

祖父母のご葬儀での弔電の文例➁

【喪主が親以外の親戚で故人様に敬称を使用する場合②】

御母堂様の訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。

ご生前の明るい笑顔は、いつも私に元気をくれました。

今はただ、皆様のご傷心を思うと涙がこぼれます。
御母堂様のご冥福を心よりお祈りいたします。

祖父母のご葬儀での弔電の文例③

【喪主が親で敬称を使用しない場合①】

訃報に接し、悲しみでいっぱいです。

いつも笑顔で釣りに連れてってくれたおじいちゃん。

大物が釣れたときは一緒に飛び上がって喜んだものです。

あの笑顔を思い出すと胸がいっぱいになります。

僕もおじいちゃんのように優しく、力強く生きていきます。

おじいちゃんありがとう、大好きだよ。

祖父母のご葬儀での弔電の文例④

【喪主が親で敬称を使用しない場合②】

天国に行ってしまったおばあちゃんへ。

おばあちゃんが作ってくれた美味しい煮物、一緒にお出かけした思い出が走馬燈のように浮かんできます。

おばあちゃんとの思い出は私にとっての宝物です。

お別れはとても悲しいですが、感謝とお礼の心でお見送りさせていただきます。

おばあちゃん、天国から見守っていてね。

まとめ

祖父母の訃報にショックを受けても、さまざまな事情でご葬儀に駆けつけられない場合があります。そのような時には、ご自身の弔意を伝える手段として、心のこもった弔電を送りましょう。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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