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遺品整理の5つのコツ|遺品整理をするタイミングや残しておくべきものを解説

公開日2023/03/31|最終更新日2023/03/31

大切な方が亡くなられた後、残されたご家族は遺品整理を行います。遺品整理は分別するのが難しく、かつ時間もかかる作業なので、「手をつけたはいいけど、なかなか進まない」といった状況になることも少なくありません。今回は、遺品整理をスムーズに進めるコツや、片づけ方法について解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。

遺品整理の5つのコツ①:急いで遺品整理する必要はない

一般的に、遺品整理や形見分けは四十九日を過ぎたころにやるべきとされていますが、無理に急いで取り組む必要はありません。大切な親族が亡くなられた直後は、喪失感から「何も手をつけられない…」と落ち込むことがほとんどで、無理に遺品整理をすると余計につらくなってしまうかもしれません。遺品整理の期間はあくまで目安であり、法的に決められた期間ではありませんので、まずは自分の気持ちの整理を優先して行うようにしましょう。

遺品整理の5つのコツ②:関係者の確認を取ってから行う

遺品整理をする前には、必ず関係者の確認を取ってからにしましょう。関係者とは、親族や親しかった友人などです。確認をせずに遺品整理をしてしまうと「勝手に捨てられた」「生前にもらう約束をしていたのに」といったトラブルが発生しかねません。

まずは関係者に遺品整理をしたい旨を伝え、許可を得ましょう。遺品整理を一緒に行う予定の方がいた場合は、日程の調整を行います。もし一緒に作業できないような方がいる場合には、あらかじめ残しておきたいものなどがないか聞いておくと良いでしょう。

また、遺品整理をしていると、稀に大変価値のあるものが出てくることがあります。そのような際、自分で勝手に処分してしまうと大きな親族トラブルに発展するおそれがあります。なお、遺品の整理については以下の記事でも解説していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

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遺品整理の5つのコツ③:書類はとりあえず残しておく

遺品整理をする際には、書類関係を残しておきましょう。書類関係とは、具体的に以下のものを指します。

・保険関係…生命保険/損害保険/火災保険/地震保険などの保険証書

・年金関係…年金手帳など

・債務関係…ローンの契約書など

・金融関係…有価証券/その他の金融資産など

・クレジットカード…契約内容の分かる書類

・インフラ関係…電気・水道・ガスなどのインフラ関係を手続きできる書類

・不動産関係…登記簿/登記済権利証など

上記の書類を見つけたときは、クリアファイルなどに入れて保管しておきましょう。分類している時点では不要だと思われる書類も、何かの拍子に必要になる可能性があります。また、書類と一緒に以下のものも保管しておくようにしてください。

・通帳

・印鑑

・身分を証明できるもの(マイナンバーカード/免許証/健康保険証)

遺品整理の5つのコツ④:遺品を3種類に分類する

遺品整理は「残しておくもの」「捨てるもの」「保留」の3つに分類し、そこからさらに検討していくとスムーズに進みます。「残しておくもの」は、純粋に残しておきたい思い出の品物や、形見分けするものを入れましょう。「捨てるもの」については、ご家族同士で話し合い、相談して分別しますが、難しいのは「保留」に分類するものです。

「保留」には、捨てるべきか残しておくべきか判断しかねるものを入れます。たとえば、「価値があるのかわらないもの」「特に使用する機会はないけど故人様が大切にしていたもの」などです。少しでも悩んだら、とりあえず「保留」に分類しましょう。一つひとつ悩んでいては、遺品整理は進みません。

ひと通り分類し終わったら、「保留」に入れておいたものから、さらに「残しておくもの」「捨てるもの」の2つに分けていきましょう。最終的には、「残しておくもの」と「捨てるもの」の2つに分類します。

遺品整理の5つのコツ⑤:不要なものを処分する

「残しておくもの」と「捨てるもの」に分類できたら、不要なものを処分していきます。一般的に、以下のような方法で処分することが多いです。

・リサイクルショップに売る

・自治体で処分してもらう

・業者に依頼する

・お焚き上げなどで供養してもらう

・寄付する

再利用して使えそうなものがあれば、通常の不用品と同じように売却できます。リサイクルショップや質屋、遺品整理業者などが買い取ってくれます。持ち込みが難しい場合は、出張買取サービスを使うと良いでしょう。

自治体で処分する場合は、各地域の方法に従って処分しましょう。自分で処分するのが手間な場合は、業者に依頼すると便利です。少々高くついてしまいますが、その分手間なく処分できます。

また、車椅子などの福祉用具などがあれば、施設に寄付することを検討してみてください。寄付を募っている施設を探して提供すれば、スタッフや入居者の方々に喜ばれるでしょう。

なお、処分に困るようなものが多い場合、近所にある寺院にお焚き上げをしてもらって供養するという方法もあります。ただし、素材によってはお焚き上げできない場合もありますので、不安な方は事前に寺院へ確認しておくと良いでしょう。以下の記事ではお焚き上げについて詳しく解説していますので、気になる方はぜひ読んでみてください。

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まとめ

一般的に、遺品整理は四十九日が過ぎたころにするものとされています。しかし、大切なご家族を亡くされて間もないため、まずは自分の気持ちの整理がついてから整理していくことをおすすめします。

また、後々のトラブルを防止するために、遺品整理は必ず親族関係者に確認を取ってから行うようにしましょう。故人様が遺書やエンディングノートに自分の意志を書いている場合は、その内容にしたがって遺品整理を進めていくのが適切です。なるべく後悔しないよう、慌てずにきちんと準備を整えてから手をつけるようにしてください。


記事の制作・編集
セレモニーコラム編集部

60年の歴史と実績のあるセレモニーのご葬儀専門ディレクターが監修。喪主様、ご葬家様目線、ご会葬者様目線から分かりやすくのご葬儀のマナー知識をお伝えします。


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